「木育」とは
「木育」は“木を育てる”と書きますが、木を植える活動だけではなく、「木と触れ合い、木に学び、木と生きる」ことから豊かな暮らしづくり、社会づくり、そして森づくりに貢献する人の育成を目指す活動とされています。
本市の「木育」の方向性について
本市は、SDGsの理念に基づき、「木育」に関する取組を推進することで、持続可能なまちづくりの実現を目指していきます。
- 森林や里山を守る
木の育成、保全、利活用による森林環境の保全が市全体の自然環境を保全し、自然災害等への対策のもつながっていることを理解する。 - 木に触れ、木に学ぶ
木で物を作り、子どもから高齢者まで多世代の人々が木に触れることで、木の温もりを感じる豊かな暮らしを創造するとともに、美しい環境を引き継ぐため、「木育」を教育に取入れ、木に係る技術や文化を伝える環境を整える。
- 森林資源を有効に利活用する
地元の木を様々な場面で有効に使っていくことで、地産地消を目指し、地域経済の活性化や観光等の振興を図る。 - 官と民が協働して「木育」に取組む
自治体だけでなく民間事業者や各種団体と協働して「木育」に取組み地域全体でまちづくりを進める。 - カーボンニュートラル実現に貢献する
間伐やエリートツリー等の再造林による森林吸収量の確保・強化や木質バイオマスの活用及び木材利用による炭素の貯蔵に努める。
ごてんば木育推進宣言
今年度は、「ごてんば木育推進宣言」を契機とし、積極的に「木育」に関する取組を推進します。
木育推進に向けた取り組み
- 御殿場市木育推進基本構想の策定【PDF:3MB】
本市の歴史、文化、自然環境や地理的条件、また、大きく変化する経済社会情勢の中で様々な課題に対応し、SDGs未来都市として持続的に発展していくためには、市域の半分以上を占める森林、地域の財産である「木」にスポットをあてた「木育」は、大きな意義を有します。
本市は、御殿場市木育推進基本構想に基づき「木育」を積極的に進め、本市の木と共に持続可能なまちづくりの実現を目指します。 - 出産祝い事業
令和4年4月1日以降に生まれた子の保護者を対象に記念品を贈呈します。
御殿場産の木材を使用し、赤ちゃんの名前や生年月日等とともに手形を刻印した、唯一無二のものです。 - 御殿場産木材のブランド化
地元木材の利用促進・地産地消を図るため、木材協同組合など関係機関と連携し、ブランド化に取組みます。
御殿場木材の愛称やその証(あかし)となるタグなどのデザインを子どもたちから募集するとともに、その愛称やタグなどを活用し、「木育」を推進します。 - 連携協定による協働事業
令和4年4月6日に日本郵船㈱と「森林整備による地方創生に関する連携協定」を締結したことにより、市と日本郵船㈱が協働して「木育」を推進します。
具体的には針葉樹と広葉樹が混交する(針広混交林)の整備、グループ社員ボランティアによる森づくり(植栽、遊歩道整備等)、地域住民との交流等を予定しており、官と民が協働してカーボンニュートラル実現に向けて取組みます。
- 「御殿場市木製おもちゃ館」の設置
本市の「木育」の拠点となる施設の設置を検討します。
御殿場産木材のブランド化を図り、市内外の多世代の人々が木に触れ、木の温もりを感じてもらうことで、木材の良さや利用の意義を学ぶことができるような、本市の「木育」の象徴となる施設の設置を検討します。 - 公共施設の木質化・御殿場産木材の利用
これまでと同様に、今後計画している公共施設の建設や修繕の中で木質化を推進します。
また、小中学校の修繕、新図書館建設、木製おもちゃ館の設置工事等において、御殿場産木材の利用を積極的に検討します。 - 地域経済の活性化
御殿場木材のブランド力を高め、建築・建具・その他の木工用材などの地元木材の販売・利用促進を図ることにより、林業や木工業などの関連産業に加えて、様々な分野において地域経済の活性化に繋げてまいります。
ウッドスタート宣言の調印
令和5年6月12日に、木育推進への象徴となる「御殿場市木製おもちゃ館」の設置に向け、東京おもちゃ美術館を運営する「NPO法人 芸術と遊び創造協会」が展開している様々な「木育」の取組に賛同し、「ウッドスタート宣言」に調印しました。
問い合わせ
未来プロジェクト課
TEL:82-4349