富士山東麓地域における新たな広域連携として、当市の提案により、裾野市、小山町と共同で静岡県に申請していた「富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏」が、令和5年1月23日、県内の先行モデルとなるふじのくにフロンティア地域循環共生圏*の第1号認定を受けました。
これを受け、1月30日(月)、御殿場市役所で、御殿場市長、裾野市長、小山町長が共同記者会見を開催しました。
「富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏」は、本市が取り組むSDGs、環境と経済の好循環、木育の推進、デジタル戦略の強化などの施策を体系化し、自然環境を守り、育て、磨く脱炭素に向けた取組と、地域成長を促進する経済を好循環させる仕組みとしてまとめたものです。
再生可能エネルギーの利用拡大、森林の持続可能な管理、環境重視型工業団地の整備、富士山Gコインの更なる活用等を通じ、脱炭素と地域経済の好循環、富士山東麓地域全体の発展につなげていきます。
「富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏」紹介動画
「御殿場型循環モデル」が目指す、まちの姿とは〜脱炭素と経済が好循環するまち〜

富士山東麓エコガーデンシティ地域循環共生圏の最初の取組である、御殿場型循環モデルが目指すのは、デジタル地域通貨「富士山Gコイン」を介して、脱炭素と経済が両立するまちです。
その決め手となるのが、「Jークレジット*」です。
「Jークレジット」とは省エネ設備の導入や適切な森林管理などによる温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度です。
この「Jークレジット」を売買することで、購入企業は脱炭素に貢献でき、市は売却益をデジタル地域通貨「富士山Gコイン」による市民へのポイント財源として還元し、市内経済の振興を図ります。
豊かな森林が市域の56%を占める環境と、長年にわたり、適切に森林を管理してきた財産区や地域の法人の協力に加え、「富士山Gコイン」があるからこそ出来る、御殿場の強みを生かしたオリジナルの循環システムです。
今後も「Jークレジット」の創出拡大に取り組み、脱炭素と経済が好循環する「御殿場型循環モデル」を推進していきます。
自治体としては県内初の森林由来Jークレジット創出



令和5年7月、御殿場市、御殿場財産区、御殿場市森林組合の3者で、御殿場財産区が東田中地先に所有する15haの森林からJークレジットを創出することについての合意書を締結しました。このプロジェクトが令和6年1月に国の認証委員会を経て登録され、令和6年8月には、県内の自治体として初めてとなる森林から創出されたJークレジットが認証されました。【写真1枚目】
御殿場市第1号のJークレジット46t-CO2は、一般競争入札により三島信用金庫様に購入していただきました。これにより、Jークレジットと富士山Gコインを介して、脱炭素と経済が好循環する「御殿場型循環モデル」が本格的にスタートしました。【写真2枚目】
また、令和6年2月には、中畑愛郷会のご協力により、当該法人が所有する約125haの森林からJークレジットを創出していくことについての合意書を締結しました。規模を10倍に拡大して取組を進めています。このプロジェクトは令和7年1月に登録され、令和7年度中に令和6年度分のJークレジットが認証されるよう準備を進めています。【写真3枚目】
Jークレジットの新たな展開


令和6年10月、御殿場型循環モデルの富士山麓地域全体への展開を見据え、本市の提案で富士山ネットワーク会議(富士市、富士宮市、御殿場市、裾野市、小山町)による「富士山麓の森林を守り、Jークレジットにより脱炭素を促進する共同宣言」が実現しました。富士山麓地域においてJークレジットの創出を推進することで、豊かな森林を保全し、世界の宝である富士山の麓から、脱炭素の取組を世界に向けて発信し、地球温暖化対策を先導していくというこの共同宣言により、行政区域の枠を超えた御殿場型循環モデル展開の土壌が整いました。【写真1枚目】
モデル展開の土壌が整ったことにより、令和7年1月には、御殿場愛郷報徳社とJークレジット創出に関する合意書を締結しました。御殿場愛郷報徳社が富士山麓地域に所有する広大な森林を、Jークレジット創出に協力し、さらに、利益を次世代や社会のために活かす「推譲」の報徳思想に基づき、Jークレジット売却による同報徳社の収益を、富士山Gコインのポイント財源として市に寄付していただくというものです。これにより、行政区域の枠を越え、“御殿場市発”富士山麓地域全体でJークレジットの活用による脱炭素化促進、森林保全、林業活性化と、御殿場市内経済の活性化が大きく進展していきます。【写真2枚目】
市制施行70周年記念式典・イベントをゼロカーボンで実施!

令和7年3月22日に実施される「御殿場市制施行70周年記念式典·イベント」から排出される温室効果ガスをオフセット(相殺)し、ゼロカーボンで実施することになりました。
これは、本市のJークレジット第1号を購入した三島信用金庫様が企画された「さんしんカーボンオフセットローン」により実現したものです。借り入れ企業をオフセット協力企業とみなし、本市から購入した三島信用金庫様が所有するJークレジットを、市のイベントなどのカーボンオフセットに使用する仕組みで、官民連携による“新しい脱炭素の輪”が生まれていきます。
御殿場市制施行70周年記念式典·イベントから排出される温室効果ガスは、以下の企業にご協カいただき、すべてオフセットされます。
【協力企業】
·有限会社伊沢建設備( ー )
·株式会社オサコーホールディングス(https://www.osakoh-k.jp)
·株式会社カジマヤ(https://www.kajimaya.co.jp/)
·株式会社勝又商事(https://katsumata-shoji.jp/)
·株式会社さいとう看板(http://saitou-kanban.jp/)
·株式会社スギヤマ(https://www.kaneichi-sugiyama.co.jp/)
·株式会社北海建設工業所(https://www.hokkai-kensetu.co.jp/)
·株式会社ミートピアホートク(http://www.meatpia.co.jp/index.htm)
·株式会社米山地所(https://www.ielove.co.jp/company/co-m67763/)
·リージョンポート合同会社(https://regionport.com/)
問い合わせ
企画課
TEL:0550-82-4421