誰もが知っている富士山は海抜3,776mの日本一の山。裾野を大きく広げる扇形のお山は美しさも日本一です。一度はその山頂に立って、壮大な感動を味わってみたいものです。富士山(御殿場口、富士宮口、須走口)は7月10日から9月10日までが開山期間。晴天の日が続き、風も弱く、一年中で一番気候がよく、登山にはベストな時期です。きちんとした服装、装備で、無理をせずマイペースで登れば、お子様からご老人まで健康な方ならどなたでも登れます。
御殿場口登山道
御殿場口登山道のスタート地点太郎坊は、一面の火山砂礫地で、砂走り下山道との合流点でもあります。左手に双子山、その上方に別峰のように宝永山が張り出して見えます。登り始めて傾斜がしだいに急になるころ、右手に山中湖が見えはじめて、ふり返ると丹沢から箱根や伊豆の山々、愛鷹山と、広大な眺望が得られます。火山灰地を登り、左手に宝永山が見えるとまもなく6合目に到達。宝永山へ向かう場合は、ここから分れて約35分です。また七合目では下山道とも合流します。このあたりで海抜はおよそ3,000m、溶岩の道に変わってきます。そして胸突八丁の登りを終えればそこは頂上。まさに天下一の眺めを一望におさめ、その感激もひとしおとなります。
日本語版)2024富士山御殿場口富士登山マップ表【PDF:7MB】
日本語版)2024富士山御殿場口富士登山マップ裏【PDF:5MB】
English)Mt.fuji climbing map 2018【PDF:7MB】
静岡県側から富士登山される方は、事前登録をお願いします。
令和6年度現在静岡県側の入山規制はございませんが、
静岡県富士山事前登録システムを活用した入山管理を行っております。
詳しくは富士登山オフィシャルサイトをご覧ください。
大砂走り
御殿場口下山道の七合目から太郎坊までは厚い火山灰地で「砂走り」と呼ばれています。この火山灰は、1707年の宝永山の噴火により、多量の火山灰が積もったものです。約7kmにおよぶ火山灰地は、歩くたびに足首まで沈みこみ、まるで抵抗を感じさせず、一歩で3m余りも、おもしろいように早く下ることができます。御殿場市全景をはじめ、箱根連山、駿河湾、そして宝永火口を一望して一気に下る気分は、まさに爽快といえます。
お鉢めぐり
富士山頂は噴火口を囲む外輪山からなっていて、ここからはぐるり360度、北・南アルプス連峰、秩父連峰、駿河湾、箱根などが見えます。(所要時間 1時間30分:1周約4km)
ご来光
遠く雲海の向こうから、雲を朱く染めながら昇る朝日。富土山頂からの御来光はじつに見事で、大自然のドラマを感じさせてくれるものです。7~8月ごろの夜明けは午前5時ごろなので、途中まで登って山小屋で仮泊し、御来光に合せて夜明け前に出発するとよいでしょう。
バスの時刻表・交通のご案内
詳しくは、御殿場市観光協会のホームページをご覧ください。
富士山の天気
富士山周辺のお天気はこちらを参考にしてください。また予報は変わることがございますので、他にも様々な周辺気象情報を確認の上、登山計画してください。
登山の注意
- 富士山頂の気圧は、平地の約2/3。気をつけなくてはいけないのが、高山病です。めまいや吐き気をもよおすことになりますから、登山はゆっくりと自分の体力、体調に合った歩き方で、小休止を挟んで気圧に順応しながら一歩一歩登ることが大切です。
- 富士山は、登山道以外のところでも一見上れるように見えますが、落石をおこすなど大変危険ですので、必ず登山道を歩きましょう。
- 万一、天候の急変等危険を感じらたら最寄りの山小屋に避難しましょう。
- 富士山頂からの下山道は、「吉田口、須走口」「御殿場口」「富士宮口」の3つがあります。十分に注意して下山しましょう。
- 「吉田口」と「須走口」は、8合目で別れます。
- 途中でブルドーザー専用道と交差することがありますので注意しましょう。
- 富士山ではゴミの持ち帰りをお願いしています。富士山の美化にご協力ください。
服装・持ち物
平地と富士山頂の気温差は、約20℃。つまり下界が30℃の真夏日でも、頂上は10℃の冬。ましてや夜明け前ともなれば0℃近くまで気温は下がってしまいます。このため服装はズボンに長袖シャツ、そしてセーター類も必需品です。直射日光をさけるためにつばのついた帽子もかぶるとよいでしょう。
ほかに手袋や下着の予備も用意し、靴下は厚手のものをはきます。履物については、普段履き慣れた運動靴などでよいのですが、できれば砂が入らないように足首まで包む深い靴にしたいところです。
雨具は、登山の邪魔にならないレインコート・レインズボンを準備しましょう。
また夜間登山する場合には懐中電灯を携帯していってください。電池の有無の確認をお忘れなく。
問い合わせ
観光交流課
TEL:0550-82-4622