[国登録文化財]神山復生病院事務所棟

神山復生病院事務所棟(平成18年(2006)3月2日国登録)

解説

神山復生病院は、明治19年(1886)にテストヴィード神父が社会から放置されたハンセン病患者の救済を思い立ち、市内鮎沢に家屋を借りて患者6名を収容したことに始まります。その後、神山の平石(ひらいし)に場所を移し、日本初、そして私立で運営されているハンセン病療養所として多くの入所者が治療と生活を送ってきました。

事務所棟は明治30年(1897)に建築された木造の洋風建築であり、元は神父やシスターが生活していた場所です。平成14年まで病院の事務所として使用され、平成18年に「神山復生病院事務所棟」の名称で国登録有形文化財に登録されました。

名古屋工業大学大学院の麓和善教授の長年にわたる調査と研究により、ジュラール瓦という西洋瓦で屋根が葺かれた往時の姿が解明され、この成果に基づいて現在は創建当時の姿に復元されるとともに、「復生記念館」として多くの見学者を迎え、神山復生病院の歴史を後世に伝える大事な役目を担っています。

問い合わせ
御殿場市 教育部 社会教育課 
TEL:0550-82-4319
mail:shakyo@city.gotemba.lg.jp
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