歳時記「御殿場の膳」は「市政カレンダー」の特集として掲載したものを紹介しています。
1月
正月三が日
おせち、雑煮、とろろ飯
※三が日にとろろ飯を食べると中風、風邪にかからないとか。
七草(7日)
七草粥
どんど焼き(14日)
繭だんご
小正月(15日)
小豆粥
※粥を棒ですくい、粥のつき具合でその年の稲のでき具合を占います。
2月
節分(3日)
炒り豆、年越しそば、めざし
※「福は内、鬼は外、鬼の目をぶっつぶせ」といって豆をまく。「魔除け」「年とり豆」ともいい、年齢と同じ数か年齢に1つ足した年の分だけ豆を食べます。また、柊(ひいらぎ)またはかや棒に焼いためざしの頭(やっかがし)を刺して玄関に刺し害鳥除けとします。
3月
お彼岸
18日彼岸の入り:ぼたもち
21日彼岸の中日:赤飯、しょうゆごはん
24日彼岸の明け:まんじゅう
4月
宵節句(2日)、ひなまつり(3日)
手打ちそば、菱もち、五目寿司、三つ葉のぬた、はまぐりの吸い物、白酒
※御殿場は高冷地で寒いためもち草が摘めないので4月にひなまつりを行っています。
※菱もちは白いもち(雪)、草もち(芽吹き)、赤いもち(花)の順に重ね、雪の上に葉が出て花が咲く喜びを表します。
5月
端午の節句(5日)
柏もち、赤飯、箱ずし、葱とタニシのぬた
※この日に無病息災を祈り菖蒲湯に入ります。鉢巻きのように菖蒲をしばると元気で健やかに子どもが育つといわれています。
6月
馬鍬(まぐわ)洗い
箱ずし、うどん
※田植えに使った農具(馬鍬)を洗って清める。農繁期の合間の農休みにご馳走を食べて体を休め、次の農作業に備えました。「まんがあらい」「まんがありゃ」ともいいます。
7月
お盆
23日
素麺、にどなり(隠元)、茄子、南瓜の煮しめ、きゅうりもみ
24日
汁粉、あん付けもち、すし
※アラヨネ(なす、ごぼう、里芋の茎、にどなり、にんじんを細かく刻み米を混ぜたもの)を持ってお墓参り。
25日
赤飯
※朝は仏様が買い物に行くとのことで、小さなおにぎりを作り、小銭と一緒に供えます。
26日
まんじゅう、お弁当
8月
風祭り
赤飯、季節の野菜を使ったご馳走
※風を静め、豊作を祈願するお祭り。各家庭で取れた夏野菜を使ってご馳走をつくり、家族みんなで楽しみます。
9月
十五夜(芋名月)
月見だんご、サツマ芋、里芋、枝豆、果物
※この日に供える芋をきれいに洗うときれいな子どもが生まれるそうです。月見が彼岸に当たると火事が起こるといわれ、ずらして祭ります。
お彼岸
おはぎ、赤飯またはしょうゆごはん、まんじゅう
10月
お日待ち(各地域で行われる秋祭り)
そば、すし、赤飯、煮しめ、白和え、汁粉 その他各家庭の自慢料理でお客さんをもてなす。
十三夜(栗名月)
※9月の十五夜とは必ず両方祝う。
11月
七五三
赤飯、すし、そば、千歳飴
3歳(髪置き)
それまで揃えていた髪を伸ばし始める儀式
5歳(袴着)
子どもが初めて袴をはく儀式
7歳(帯解き)
子どもが初めて正式な帯を結ぶ儀式
12月
冬至
南瓜、湯豆腐
※冬至に南瓜を食べると中風にならない。また、この日にユズ湯に入ると風邪をひいたり長患いをしたりしないといわれています。
大晦日(31日)
年越しそば、五目めし
※この夜の食べ物は「しりとり」とよばれ特別なもの。そばにいる家族がながく円満に続くようにと各家庭でそばを打ち、食べます。五目めし(具がたくさん→家族が多い)をつくり、家族が増えるようにという願いと家族の一年の無事を祝います。