教育・文化・スポーツ

報徳サミットとは

報徳サミットについて

報徳サミットは、二宮尊徳にゆかりの市町村が構成する「全国報徳研究市町村協議会」が開催するもので、二宮金次郎(二宮尊徳)の「報徳」の教えを広く皆さんに知っていただくイベントです。

第28回全国報徳サミットを令和5年11月11日(土)に御殿場市で開催します。

第28回全国報徳サミット御殿場市大会について

大会テーマ

報徳仕法に学ぶ「希望の未来の実現に向けたひとづくり・まちづくり」

日時

令和5年11月11日(土) 9:30~12:30

場所

御殿場市民会館(御殿場市萩原183-1)

タイムテーブル

8:30 おもてなし開始

9:00 開場

9:30 オープニングイベント 西中学校 マーチングバンド

9:55 開会行事

10:25 小学生による学習発表 御殿場小学校

10:40 休憩

10:50 基調講演 講師:(公社)大日本報徳社社長 東京学芸大学 名誉教授 鷲山 恭彦 氏 演題:報徳の考え方と現代

11:35 パネルディスカッション テーマ:【報徳仕法に学ぶ「希望の未来の実現に向けたひとづくり・まちづくり」】 コーディネーター:御殿場市長 パネリスト:協議会加盟首長

12:15 大会宣言決議

12:20 閉会行事

12:30 終了

13:00 おもてなし終了

おもてなし

ごてんばこしひかりの塩むすび試食、みくりやそばの試食、お茶の試飲、特産品販売、飲食販売、御殿場の報徳仕法展示 等

※ごてんばこしひかりの塩むすびのみ9:30で終了

報徳サミット_チラシ

報徳の教えとは?

二宮金次郎(二宮尊徳)の考え方に基づく思想を報徳思想といいます。すべてのものには、それぞれの良いところ(価値・特性)があり、これを「徳」と呼びます。すべてのものの徳を見つけて報いる気持ちを持つことが「報徳」です。人間は、自分たちを取り巻くあらゆるもののお世話になりながら生きており、この恩に感謝し、また恩返しをしながら生きていくことが大切であると金次郎は考えていました。

この報徳思想を実践する方法を報徳仕法と呼びます。二宮金次郎は報徳仕法を用いて疲弊した農村を立て直しました。

二宮金次郎と御殿場市

二宮金次郎は、足柄平野の栢山村(現在の小田原市)に生まれました。酒匂川の洪水や父利右衛門の病気などで没落した一家の暮らしを支え、苦難の末、24歳で1町4反歩の田畑を所有一家の復興を成し遂げました。文政元年(1813)「分度推譲」をモットーに、小田原藩家老服部十郎兵衛家の家政再建を成し遂げたことで、藩主大久保忠真に注目され、大久保家の分家旗本宇津家の桜町領の再建を命じられました。下野国(現栃木県)桜町に移り、改革を進め、7年後に桜町領の収穫を3倍にまで増やしたことで、一躍「小田原藩の金次郎」の名声が高まり、これによって多くの武士や農民たちの桜町詣が始まりました。

金次郎と御殿場のかかわりは、天保8年(1837)飢餓に苦しむ御殿場地方の村々を巡回して、米(報徳米)の支給、無利息の融資(報徳金)を行ったことに始まります。天保10年(1839)桜町を訪れた竈新田の小林平兵衛ら6人は報徳仕法を伝授され、とくに平兵衛は、その後4度金次郎を訪ねて教えを受け活躍しました。

天保13年(1842)藤曲村(現在の小山町)、御殿場村など12か村は、飢饉後の再建に報徳仕法を取り入れるため小林平兵衛に指導を仰ぎました。この年10月金次郎は、御普請役格として幕府に登用され、名を尊徳と改めました。

しかし、小田原藩での仕法は藩の立て直しに至る前に中止され、藩への出入りを禁止されてしまいました。この10年後の安政3年(1856)、今市(現栃木県日光市)の陣屋で亡くなりました。

報徳思想の核となることば

  • 一円融合…この世で対立するもの(貧富、強者弱者、善悪など)を切り離して考えるのでなく、ひとつの円のようなつながりあるものとして考えた。全てのものは互いに働き合い、一体となって結果が出るという教え。
  • 至誠…誠実であること。自分に対しても社会に対しても真を貫き、ものごとの本質を理解し、己の徳を自覚して人としての活動を怠らなければ、豊かな生活が現れると説いた。
  • 三大原理…勤労、分度(ぶんど)、推譲(すいじょう)。「天津日の恵み積みおく無尽蔵。鍬で掘り出せ、鎌で刈れ」と勤労を説き、収入に応じた生活基準(分度)の範囲で生活することの必要性を教え、生活で余った分は家族や子孫のために蓄え(自譲)たり、社会のために譲れ(他譲)ば(これを「推譲」という)平和と幸福がもたらされるとした。

報徳サミット参加の市内の報徳社

一般社団法人竈報徳社

  • 代表者:理事社長 小林森造
  • 報徳社設立年:天保8年(1837年) 明治18年(1885年)再興 昭和9年(1934年)再々興
  • 創始者・初代代表者:小林平兵衛
  • 現在行っている報徳の活動:社有地の維持管理や山林撫育作業の実践活動のほか 市役所等の行政運営の支援、区や地域内各種団体への活動費助成を通じて地域活性化に協力している。

一般社団法人中清水報徳社

  • 代表者:理事長 土屋芳光
  • 報徳社設立年:明治29年(1896年)10月
  • 創始者・初代代表者:第一代社長 鈴木千代吉
  • 現在行っている報徳の活動:共同作業で社有地の維持管理に勤め、ここから生じた収入の一部は社会に還元するという報徳仕法を実践している。 *「勤労」「分度」「推譲」の実践

一般社団法人神山報徳社

  • 代表者:代表理事 細谷良則
  • 報徳社設立年:明治32年(1899年)2月10日
  • 創始者・初代代表者:萩倉佐平治
  • 現在行っている報徳の活動:当報徳社では年6回の社員常会、2年に一度の社員研修、教育助成、地域老人会への助成、会館及び駐車場の地域開放などを行っている。

一般社団法人御殿場愛郷報徳社

  • 代表者:理事長 杉山雅之
  • 報徳社設立年:昭和10年(1935年)
  • 創始者・初代代表者:社長 杉山貞一
  • 現在行っている報徳の活動:社有地山林の維持管理と共に、先人が残してくれたこの土地から生じる収入を行政関係、地域各種団体の活動費として助成している。

令和5年6月現在

問い合わせ

社会教育課
TEL:0550-82-0339