はじめに
本市は富士山を中心に標高差3,000m以上のダイナミックな地形を持ち、フジアザミなど「フジ」の名を持つ植物や希少なフォッサマグナ植物が見られます。宝永噴火で失われた森は標高ごとに異なる植物で再生しつつあります。御殿場口付近では先駆植物の火山荒原が広がり、東富士演習場では火入れが行われる草原や多様な森林が形成されるなど、人為的・自然的影響が独自の生態系を育んできました。
しかし、拡大造林や里山環境の衰退、農地の近代化(農業用水路のコンクリート化など)といった人為的要因に加え、ニホンジカの増加や地球温暖化、外来種の侵入といった環境変化の影響により、多くの動植物が絶滅の危機に瀕しており、豊かな自然を未来に引き継ぐ必要性が高まっています。
御殿場市の自然環境の特徴
- 富士山火山噴火が与える地形・地質・生態系への影響
- 富士山地域内では特に低い森林限界
- 広大な草原域
- 標高の高さがもたらす生物分布の違い
- 自然環境をとりまく状況の変化
- フォッサマグナ地域固有の植物
御殿場市版レッドデータブックとは
本市では恵まれた自然環境を守るため、絶滅の危機にある野生生物の現状を把握する取り組みを行っています。既存文献調査及び2021年から2025年にかけての現地調査を基に、植物と昆虫類(トンボ類)の絶滅可能性を分類し、「御殿場市レッドリスト」を作成するとともに、その生息状況をまとめた「御殿場市版レッドデータブック」を策定しました。また、淡水魚類については既存文献調査及び一部河川において現地調査を行うとともに、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、昆虫類(トンボ類以外)、陸・淡水産貝類の6分類群は既存文献調査を行い、野生生物目録を作成しました。
御殿場市版レッドデータブックは、市民や事業者、行政が一体となり、御殿場市の生物多様性に関連する取り組みの強化を目指すとともに、未来に向けた希望の灯火として、私達が自然と共生し、歩むための道標となるものなのです。
作成図書について
御殿場市版レッドデータブック 令和7年度版【PDF:6MB】
御殿場市版レッドデータブック令和7年度版(概要版)【PDF:2MB】
※資源保護のため、配布用に印刷及び製本は行っておりません。閲覧に要する通信費等は閲覧される方のご負担となります。
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問い合わせ
環境課 電話:0550-83-1603
