小児(5~11歳)の新型コロナワクチンの接種に用いるワクチンとして、ファイザー社製のワクチンが令和4年1月21日に特例承認されました。
厚生労働省は小児の保護者に予防接種法に基づく『臨時接種』とした上で、『努力義務』は適用されません。新型コロナワクチン接種の効果や安全性を確認して、本人(お子さん)とも相談し予約してください。
ワクチンの有効性(海外データ)
5~11歳の2回接種後、7日以降の発症予防効果は、90.7%と報告されています。
※オミクロン株が出現する前のデータです。
5~11歳の小児に対する本ワクチンの2回目の接種から1か月の新型コロナウイルスに対する中和抗体の量(抗体価)は、16~25歳の成人へのワクチン接種と同様でした。
ワクチンの安全性・副反応(海外データ)
小児への本ワクチン接種においても、副反応の種類や発現頻度は成人と大きな違いはありませんでした。主な副反応として、下記のような症状が報告されています。
- あらわれた頻度と副反応の種類
【50%以上】注射した部位の痛み、疲労
【20~50%】頭痛、注射した部位の発赤・紅斑、腫れ
【20~50%】筋肉痛、関節痛、寒気、発熱、下痢
※承認時評価資料より
- 注射した部位の痛みは、接種したその日にあらわれ、2日程度続くことがあります。
- その他の副反応は、接種した次の日にあらわれ、1日程度続くことがあります。
- 38℃以上の発熱は1回目で2.5%、2回目で6.5%でした。
- 注射した部分の痛み、倦怠感、頭痛、発熱などはほとんどの場合2~3日で軽快するといわれています。
ごくまれですが、海外では子どもでも軽症の心筋炎を発症した例が報告されています。
米国では、5~11歳男子の方が、12~17歳男子に比べ、心筋炎の報告割合が低いとされています。
ワクチン接種後の4日程度の間にお子さんに胸の痛み、動機、息切れ、むくみなどの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診して、ワクチンを受けたことを伝えてください。
5歳から11歳小児への新型コロナワクチンに関する資料
厚生労働省
ファイザー株式会社
- 新型コロナワクチンコミナティについて【PDF:2MB】
- 新型コロナワクチンコミナティを接種されるお子さまと保護者の方へ【PDF:8MB】
- 新型コロナワクチン予防接種についての説明書(小児(5~11歳)接種用)【PDF:1021KB】
日本小児科学会
日本小児科医会
問い合わせ
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保健センター
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